2013年12月28日

スバルが作る中型車の新しいトレンド

  ちょっと前の話ですがフランクフルトモーターショーはどこか“既視感”があるコンセプトモデルが多数登場しました。アウディもボルボもジャガーも新しいクーペやSUVのコンセプトモデルを出してきましたが、どことなくトレンドのいいとこ取りの印象が強く、他のブランドで売れているから作ってみましたという感がありました。とくに北米で絶好調のスバルの存在は無視できないようで、そのデザインをある程度意図的に取り入れているように感じます。

  あくまでコンセプトモデルなので、最終的にどう落ち着くのかはわかりませんが、これらの中堅プレミアムメーカーにはある程度はスバルをうまくパクっておけば、ブランド力で押し切れるという計算をしているようです。いずれにしても北米市場で人気が高まっている中型のスポーツGTカーとスポーツSUVを次期ブランドイメージの核としていて、従来の輸入車ブランドらしい重厚さ減ってきています。

  スバルとマツダは現在、北米で新たな市場を切り開きつつあります。2013年の景気回復局面において、北米でも自動車産業が予想ほどは成長せず、トヨタ・ホンダなどは円安による好決算は別として、北米市場での”回復”への道筋がまだまだ見えていません。日系メーカーの販売シェアが高まれば、自然と貿易摩擦の要因になるので、急激な回復局面においては、日本車枠の中での競争が強いられてきました。その結果としてトヨタ・ホンダの回復遅れがそのままスバル・マツダにつながっている、あるいはかつての三菱のユーザーが日本の技術系ブランドを好んで流れているという分析もあります。

  面白いことに北米専用のマスクを備えたトヨタやホンダの北米戦略モデルよりも、スバルやマツダのグローバル戦略モデルの方が圧倒的に優勢だったりします。これまで北米で無類の強さを発揮していたアコードとカムリが、その好調さゆえに大きな変化を見せておらず、追従するフォードフュージョンやヒュンダイソナタ、キャデラックATSなどに追い上げられつつあります。

  相変わらずのセダン人気を誇るアメリカ市場において、SUVの人気は緩やかながら着実に伸びていて、BMWとホンダが競うように北米で切り開いた中型SUVの市場で急成長を遂げているのがスバルとマツダです。この両者の成功の要因は特にSUVモデルを重視してあれこれとアイディアを加えて作るようになったことが大きいでしょうか。スバルXVはオレンジの鮮やかなイメージカラーで注目を集めていますし、マツダCX-5は高性能ディーゼルターボを手軽に買えるバリュー感が大ウケしています。

  北米で急拡大と続けるスバルとマツダは、いよいよ世界のプレミアムブランドから熱視線を集める存在になってきたようで、明らかにターゲット(パクリ)にされていると推測できるモデルが、有名ブランドからも見られるようになりました。もしかしたら「スバル車のデザインをもっと良くすれば、スバルの成長を自ブランドに取込むことができる」「スバルをパクればブランド力で勝てる」という結構安易な発想かもしれませんが・・・。

  そんな中で次世代のスバル車も徐々に変化の兆しをみせつつあります。高級モデルのエクステリアではキャッチーな角形のヘッドライトとLEDを配したメルセデスやアウディに近いフロントデザインへと移行する予定です。ちょっとややこしいですが、スバル自身が欧州ブランドのエクステリアとマツダのインテリアをそつなくパクり、スバルらしいブランドのクルマへとまとめ上げた結果、北米で成功を収めました。そしてそのパッケージをあわててアウディ、ボルボ、ジャガーがコピーしてフランクフルトで公開したと言えます。

  スバルが流行の最先端を行くと言い切っていいのかやや自信がありませんが、世界の名だたる高級ブランドと肩を並べるような秀麗なクルマ作りへと向かっているのは確かですし、スバルの成功がアイディア欠乏症に陥っている欧州の有名ブランドにとって恰好のネタになっているのも間違いないようです。今後は価格面で有利なスバルやマツダと、ブランド力のあるジャガーやアウディ、ボルボといった面々が切磋琢磨するというか、似たようなクルマを連発して呆れさせてくれそうです・・・。




  
posted by のっち at 01:38| Comment(0) | スバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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