2014年03月05日

新型レガシィは古き良き国産セダンの生き残りになりそうだな・・・

  今後のスバルに大いに期待したいジャンルが「AWD高速クルーズツアラー」。アウディの何の捻りもない旧態依然なターボユニットでは、まあグレードにもよるのだろうけど、今のところ多くは期待できない。低速トルクに傾いたエンジンは高回転での鈍い動きに失望するし、長距離クルーズにはドライビングの刺激ってもんが必要だろうと思うのだが・・・。

  現在のスバルの目先には、BRZを基本にした新しいスタイルのスポーツSUVなどがあるようだけど、ライバルもどんどん増えているし、そもそもユーザーのノリが徹底して軽いだろうから、スバルが真剣にやるタイプのクルマではない気がする。それよりもスバルが世界の頂点に迫るクルマ作りを標榜するならば、王道GTツアラーを真剣に造り込んで、堂々とレガシィクラスの中型車で欧州COTYでも奪ってみせればいい。

  日本車でこのジャンルを制しているクルマはまだない。最高位はアテンザが記録した2位。そしてあとにも先にもこの1台しか「形式的」に欧州で評価された中型車はいない。そしてそのアテンザも欧州から矛先を北米へと転換し、クルマ作りにも大きな変化が見える。ホンダも欧州向けにアコードを仕上げることを止めたようだし、レクサスはせっかくの新型ISを欧州で売ろうという気概を見せない。まあ日本メーカーにとって偏見に満ちた欧州市場で何かを勝ち取るための努力なんてムダと思えるのかもしれない。

  それでも日本を代表する高速クルーズサルーンは、HV化やディーゼル化に邁進するなどやや変調したものが多くなった。それ自体は時代の流れであり、現実に輸入車に押されて停滞気味であった現状をブレイクスルーするために必要な要素だと言えるのだが、日本メーカーのやり方はやや極端で、従来の伸びやかな高回転が楽しめる高性能セダンを何の前触れもなく廃止してしまう。

  アコードもスカイラインもそうですが、もう少しクルマに対して柔軟であっても良いのではないかという気がするわけです。日本にもV-テックのアコードにこだわるユーザーもまだまだいるでしょうし、VQ37エンジンが持つ世界最強6気筒というカタルシスこそが、GTサルーンとしての最高の誉れと考えるユーザーもいるのです。そういう人々の想いをあっさりと断ち切ってしまうFMCはブランドの顔と言えるクルマにはあってはならないことだと思います。

  どうやらスバルの新型レガシィは、デザインこそ大きく刷新されたものの、パワーユニットは先代からの引き続きの水平対抗4気筒のNAとターボに変わりはないようなので、日産やホンダみたいなことはないです。ただ気がついたら旧態依然のエンジンのみを使う唯一の国産Dセグセダンになっていますね。そのシンプルな素材を生かしたFMC、そして行き場のないメーカーの改良意欲が、そのまま手抜きになるのか?それとも「プレーン」なGTサルーンとして前人未踏の山を登るのか? 今スバルに熱視線が集まっています。

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posted by のっち at 03:11| Comment(0) | レガシィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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