2014年04月15日

「VIZIV2」はとても過激な挑戦!そしてスバルの世界制覇への序章になるの?

  せっかく独自技術でHVシステムの開発・実用化に成功したのだから、「スバルのHV」を広く宣伝できる”注目を集める”クルマを作るのはごくごく自然なことなんですけど・・・。どうもスバルのイメージを「伸ばす」というよりは、「カオス」な方向へ持っていってしまう気がするんですよね。欧州で公開されたということは、フランス辺りで大ブームになっている”かわいい”SUV市場に、「武闘派」スバルがズカズカと乗り込むという意思?その構図を考えるとちょっと笑えてしまいます。

  「あんなもの」と言っては失礼ですが、ルノー・キャプチャーみたいなクルマはどれだけ低コストで納得できる品質に到達するか?が”全て”だと思うので、スバルにとってはもっとも苦手分野以外の何者でもないかなと・・・。スバルが200万円前後で出すクルマで「他社よりも内装が良い」っていう例は残念ながらほとんど思いつかないです。”かわいい”SUV市場に本気で参入しようとしている日産やマツダの”フランス向け”企画(つまりどれだけオシャレにするか)はかなり力が入っていているのは最近のクルマ作りに良く現れていますし、スバルにも出来ないことは無いと思うのですが、それだけの覚悟はあるのか?

  スバルにとって最重要の拡販モデルは北米市場の「レガシィ・シリーズ」なのは間違いないはずで、そしてそれを補完する「インプ・シリーズ」(G4 / スポーツHB / XV)が次に来るのかな。その一方で「WRX/レヴォーグ」プロジェクトとこの欧州向け「VIZIV2」プロジェクトを同時に手掛けて大忙し(群馬・北米・欧州で分担してるでしょうけど)。そんな中でトヨタから「86/BRZ」のリフォームをあれこれ打診されたら、とりあえず適当な言い訳を付けて反対するのが得策なのかも。「オープン化?いや〜無理っすよ・・・」

  欧州攻略だったら「86/BRZ」に注力した方が解り易い気もしますが、スバルの判断としては「VIZIV2」の方により大きなポテンシャルを感じている様子・・・というよりスバルの場合は”闘志”を燃やしていると言うべきか。いったい何が「きっかけ」なんでしょうか?ひとつの予想としては三菱が日産と適切な距離を取りつつ小型SUVをそれぞれ開発して欧州市場を山分けしようとしている陰謀に「待った!」を掛けたいのでは?

  さて動画を見てもらうと分りますが、「VIZIV2」は市販一歩手前まですでに作り込まれている様子。デザインこそ「硬派」かつ「先進的」な次世代スバルデザインになっていますが、シトロエン的というか欧州の主流になりつつある大きなフロントウインドであったり、一番の驚きは側面ドアの開き方なんですが、至るところに「革新」という名の「チャラさ」が組み込まれていて、なかなか難解な印象もあります。走りのメカニズムは日産やホンダが開発&熟成に取り組んでいるAWD-HVで「複数のモーターを使い分ける」複雑な構造は、今後それなりのスパンで研究を継続しなければ市民権を得るまでには成らないでしょうから、企業体力も必要とされるでしょう。それでもスバルが進む「イバラの道」をぜひ応援したい!

  日産はフランス車に近いシンプルかつデザイン重視な小型SUVを目指し、三菱は中型でEV的要素が強いSUVで勝負したいという戦略があるようですが、この両者に割って入る構えのスバルは、「小型SUV&最新メカニズムのHVのモーター4WD」。さてさて欧州で広く受け入れられるコンセプトは一体どれなんでしょうか?


リンク
「スバルVIZIV2コンセプト動画」

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ラベル:スバルVIZIV2
posted by のっち at 13:16| Comment(0) | VIZIV2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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