2016年05月04日

スバル・ナンバー1プレミアムブランドへの道

  スバルの利益率が実はメチャクチャ高いらしいですね。「そんなに儲かってんのかー!!!」スバルユーザーや購入を予定している人からしてみるとちょっと気になるデータではあります。グローバルでのの販売台数は91万台程度なのに、売り上げ高はスズキ(400万台)やマツダ(138万台)の約3兆円に迫る2.8億円を売り上げてます。スバルの利益率は2013年では国内メーカーで唯一の2桁(2014年はトヨタも2桁達成)。2014年にスバルが記録した営業利益14.7%メルセデスやBMWをも上回る驚異的な水準で、一定規模のメーカーに限定すっれば世界でも上にはポルシェしかいません(マジか!!!)。

  今年創刊された「トップギア・ジャパン」を読んでいても、イギリスではレガシィ・アウトバックが約500万円〜展開されているなど、スバル車が欧州では「プレミアム価格」で流通しているのがわかります。この価格は同クラスだと3erGTなんかと同じくらいです(え?ファミリーカーならアウトバックの方が上だって?)。ポルシェと同じ水平対抗エンジン、BMWに匹敵するボデー剛性、アウディ・クワトロを上回るAWD技術。これだけの「ありがたい」装備が付いてきて500万円!!!バーゲン価格とは言わないまでも、欧州の特に雪が降る地域では大人気みたいです。

  欧州では他にも1.6L(NA)AWDのインプレッサが320万円!!!など日本での価格を考えると、ちょっと笑ってしまうくらいです。レガシィ・アウトバックが世界で一番に大ヒットしているのがアメリカで、こちらでは日本よりもかなり安めの250万円程度で売られています。まあアメリカではドイツ車も韓国車もほぼ例外無く(インフィニティ以外は)本国価格あるいは日本価格を大きく下回っていますから、ライバル関係を考えるとこんなもんでしょうか。

  さてスバルの利益率がなぜこれほどまでに高いのか? それはスバルがぼったくっているから・・・いやいや!もちろん付加価値の高いクルマを適正価格で販売できるだけのブランド力を獲得しているから!!!欧州ではWRCでの活躍で知名度を高めました。北米ではAWD車をライバルのFF車と同じくらいの価格で販売するなど、欧州とは真逆の販売戦略をとっています。

  スバルの北米での販売比率は6割にまで迫るほど拡大していて、見事なまでに戦略がハマっています。スバル直営の現地生産工場が北米にはあり、この工場の稼働率の高さが大きく利益に貢献していると思われます。結局のところどのメーカーも計画通りにクルマが売れて、工場の稼働率が100%に近づけば、利益率は2桁になるはずです。ちなみに増産に対応できないスバルはアジア需要の高まりに応えるためにマレーシアの現地メーカーとライセンス生産を締結しています。

  スバルの北米生産工場は、稼働からスバルの販売が軌道に乗るまでの間、稼働率を確保するためにトヨタ・カムリのライセンス生産を行っていたようです。そして現在は北米のレガシィの需要に応えるために北米・日本の両方の生産ラインをフル回転して対応に追われているようで、カムリのライセンス生産は終了した模様です。

  なかなかクルマが思うように売れないご時世に、なぜこれほどまでにスバルだけが順調なのか!? ポルシェに迫る水準というのは、いくらなんでも上手く行き過ぎだろ〜!!! そんなスバルもリーマンショック後の2008年にはさすがに赤字を叩いています。その後の経営改革と市場環境の改善でV字回復どころか、新たなステージに突入しつつあるわけですけども、リーマンショック前の2007年の販売台数がグローバルで60万台、売り上げは今の約半分の1.5兆円ですから、直近の10年間のスバルの躍進っぷりは世界の自動車市場に大きな変革を巻き起こすくらいのインパクトはあります。もちろん円安という追い風も吹きました。

  スバルと同じく輸出で稼ぐトヨタやマツダですが、2014年になってやっとのとこ2007年以前の水準まで回復したに過ぎません。トヨタは2007年が利益率8.6%もあったわけですが、その後「トヨタショック」を乗り越えてのV字回復も売り上げはほぼ2007年と同等ですです。マツダも2007年の4.4%から2014年の6.2%までV字回復しましたが、生産台数はほぼ同じ水準ながら、売上高はなんと0.5兆円の減少!!!え?プレミアム化って話で単価は上がっていると思ったのにどうして?それなのに営業利益は2007→2014年で400億円も増えてます!!!これは・・・スバル・ユーザー以上にマツダ・ユーザーにとってもなかなか衝撃的な展開です。スカイアクティブの本質とはやはり超越的なコストダウン戦略だったのか・・・。

  さてなかなかミラクルな展開を見せているスバルの経営ですが、次の10年を考える経営陣はなかなかしんどいでしょうね。成長を止めないためにはどの手を打てばいいのか!!!選択肢はいくらでもありますし、儲かっている時だからこそ、あらゆる改革も断行できます。すでに次世代新型プラットフォームの開発が発表され、年内に発売されるインプレッサのプロトモデル?も公開されました。このプラットフォームの目玉は・・・スバルはあれこれクルマ好きの琴線に触れることを列挙していますが、一番のポイントは・・・さりげなく情報がリークされてますが(投資家向け?)、トヨタのTHSUを搭載できるシャシーになることですねぇ〜・・・。

  スバルにトヨタのHVユニットですから、とりあえずプリウスと同等のスペックのインプレッサHVが出来るんだろうな〜・・・と考えてしまいますが、すでにTHSUが供給されているマツダのアクセラとは違って、縦置きエンジンのスバルですから、THSUもクラウンやレクサスISに使われているユニットがやってくるはずです。つまり大本命はレガシィ・・・B4とアウトバックさらにレヴォーグやエクシーガといった上級モデルにHVがドカンと載って、マツダのディーゼルとガチンコ勝負!!!ってな展開になりそうですね。

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posted by のっち at 03:47| Comment(0) | スバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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